顔のむくみの原因は?生活習慣・病気による原因や予防・解消法を解説
目次
この記事では、顔のむくみの原因について解説していきます。
顔のむくみは、相手に与える印象を大きく変化させます。むくみのない顔であれば、年齢より若い印象を与えたり、きれいに見られたりなどのメリットがあります。
この記事では、顔のむくみにおける生活習慣・病気による原因や予防・解消法、セルフケアで改善されないときの対応も解説します。
顔のむくみで悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
● 生活習慣による顔のむくみの主な原因
● 病気による顔のむくみの主な原因
● 顔のむくみを自分で予防・解消する方法
● 顔のむくみがセルフケアで改善されない場合の予防・解消法
生活習慣による顔のむくみの主な原因
むくみとは医学的に「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、皮膚の下に水分が溜まっている状態を指します。
主に、以下の原因によって水分が細胞へ漏れ出すことで、むくみが起こるとされています。
- 水分の摂りすぎ
- 塩分・アルコールが多い食生活
- 運動不足
- リンパの滞り
それぞれ詳しく見ていきましょう。
水分の摂りすぎ
むくみの原因の1つとして挙げられるのが、水分の摂りすぎです。
体重や年齢によって異なりますが1日に必要な水分量は2.5Lといわれています。このうち、食事などによって体内で作られるのが1.3Lで、水分によって補給されるのが1.2Lです。
1.2Lを超える水分を過剰に摂取すると排泄が間に合わず、むくみにつながるおそれがあります。
※参考1:健康のため水を飲もう講座|厚生労働省
※参考2:むくみ|国府クリニック
塩分・アルコールが多い食生活
塩分・アルコールが多い食生活が目立つ場合も、顔のむくみにつながります。アルコールによって顔がむくむ原因は、以下の3つです。
- 利尿作用
- 血管拡張
- 塩分の過剰摂取
アルコールを摂ると、利尿作用により体内に排出される水分量が増加します。このとき、体は水分量維持のため水分を体内に溜め込みます。その結果生じるのが、むくみです。
また、血中のアルコール濃度が高まると血管が拡張して、水分が細胞へ漏れ出します。漏れ出した水分は体に貯留してむくみにつながります。
また、アルコールに関連しておつまみなどの塩分の濃い食事は、血中の塩分濃度を高めます。これも水分を溜め込む原因となるため注意しましょう。
※参考1:むくみ|谷口循環器中
※参考2:酒による顔のむくみ|徳島県医師会
※参考3:まぶたのむくみを今すぐなんとかしたい!|ファンケル
運動不足
運動不足による、ふくらはぎのポンプ機能低下もむくみの原因です。
ふくらはぎは「第2の心臓」といわれており、筋肉の収縮で血液の循環を促す役割があります。運動不足になるとポンプ機能が低下して全身の血行が悪くなります。
このとき、むくみやすい部位は「足」ですが、全身の血行不良は顔のむくみにもつながるので注意が必要です。
※参考1:座りっぱなしを救う! 血流アップのカギは「ふくらはぎ」|沢井製薬
※参考2:足のむくみについて|アキ循環器・血管外科クリニック
リンパの滞り
リンパとは、体に溜まった余分な水分や老廃物を排出する役割がある器官です。
以下の要因などによってリンパが滞ることもあり、水分排出がうまくいかないことでむくみの原因となります。
- 運動不足
- ストレス
- 冷え
- 加齢
また、がんなどの疾患によりリンパを切除した場合もむくみを引き起こすケースがあり、これを「リンパ浮腫(ふしゅ)」と呼びます。
※参考1:リンパ浮腫についての基礎知識|国立がんセンター
※参考2:むくみの原因9つを徹底解説!原因ごとの予防法や解消法も紹介|LOTTE
病気による顔のむくみの主な原因
むくみは、内臓に関連した病気によっても起こります。ここからは、むくみを引き起こす代表的な病気を解説します。
- 腎不全
- 心不全
- 肝硬変
- 下肢静脈瘤
- 甲状腺疾患
症状と合わせて、自分が当てはまっていないかを確認しましょう。
腎不全
腎臓は、血液をろ過して尿を作る臓器です。
腎臓の動きが悪くなると水分を排出できず体内に水が溜まりむくみが生じます。顔以外には、足や手などにもむくみが起こることがあります。
腎臓の障害が重度になり排尿できない状態が続くと、毒素を体外に排出できなくなったり、水分や電解質のバランスを保てなくなるでしょう。
その結果、生命を保つのに支障が出る状態になります。人工透析が必要になるケースもあるので、注意が必要です。
※参考1:むくみ|国府クリニック
※参考2:3.腎臓がわるくなったときの症状|一般社団法人日本心臓学会
※参考3:透析について考える|透析新ライフ
心不全
心不全になると、心臓から全身へ十分な血液を送り出せなくなります。
腎臓への血流量も減るため、尿が作られず体内に水分が溜まります。これが、心不全でむくみが生じる仕組みです。
心不全の症状には、むくみのほかに動悸や息切れ、呼吸困難などがあります。心当たりがある場合は、専門の医療機関を受診しましょう。
※参考1:患者の皆様へ|国立循環器病研究センター
※参考2:透析について考える|透析新ライフ
※参考3:心不全とは|まるこハート内科クリニック
肝硬変
肝硬変は、慢性的な肝臓の病気で肝臓内に線維組織が増え、肝臓が硬くなる病気です。
肝臓にはタンパク質を作る役割があり、肝硬変になると肝臓の働きが弱まり、血中のタンパク質が減少します。
血中のタンパク質が減少すると、血管内に水分を溜めておく力が弱まり、水分が細胞へ漏れ出します。これが肝硬変でむくみを引き起こす仕組みです。
肝硬変の症状には倦怠感や疲労感、食欲不振、黄疸(皮膚が黄色くなる)なども挙げられます。
※参考1:肝硬変|安藤内科おなかクリニック
※参考2:肝臓の役割と肝臓の病気|大塚製薬
※参考3:腹水|昭和大学江東豊洲病院消化器センター
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は、足の静脈が太くなり「瘤(こぶ)状」に膨らんだ状態です。血流が滞ることでむくみやだるさ、足の痛みなどの症状が起こります。
これらの症状は、昼から夕方にかけて起こる傾向があります。長時間立ったあとなども注意が必要です。
※参考1:血管外科|国立循環器病研究センター
※参考2:下肢静脈瘤とは?|お茶の水血管外科クリニック
甲状腺疾患
甲状腺は、喉仏の下あたりにある4〜5cmほどの臓器です。甲状腺疾患とは、甲状腺の異常によって起こる病気の総称です。
甲状腺は、ホルモン分泌によって新陳代謝を調節する役割があります。これによって、甲状腺の機能が低下すると代謝が悪化し、体の至るところでむくみが起こってしまいます。
ほかの症状として、倦怠感や疲れやすさ、脱毛などが挙げられます。
※参考1:体中の代謝力が落ちてむくむ「粘液水腫」|医療法人社団金池病院
※参考2:内分泌・代謝内科|京都医療センター
※参考3:甲状腺の役割|伊藤病院
顔のむくみを自分で予防・解消する方法
ここからは、顔のむくみを自分で解消する方法を解説します。
- 水分補給や食生活の改善を心掛ける
- 適度な運動で血行を良くする
- お風呂上がり・就寝前にマッサージする
日常生活の中で誰でもできるものであるので、ぜひ参考にしてみてください。
水分補給や食生活の改善を心掛ける
顔のむくみを予防・解消するために、まず気をつけたいのは食生活です。食事では、むくみにつながる塩分や糖質の摂りすぎに注意しましょう。
意識して摂取したほうがよい栄養素は、主に以下です。
- カリウム
- タンパク質
- ビタミンB1、B2、B6
カリウムは、塩分の排出に関わる重要な栄養素です。また、タンパク質は血管内の水分を溜める役割があり、これらが不足するとむくみが起こります。
ビタミン類もが不足すると、「かっけ」が起こりむくみにつながるので注意が必要です。
前述したとおり、必要な水分の平均量は2.5Lで、水分として補給する目安は1.2Lといわれています。過剰な水分摂取は問題がありますが、極度の水分不足も体が水分を溜め込もうとしてむくみにつながるので注意しましょう。
※参考1:【管理栄養士が解説】顔のむくみに良い食べ物はある?塩分を抑えたい方におすすめの商品12選|EPARK
※参考2:むくみを取る食べ物には何がある? 〜たんぱく質やカリウム、ビタミンでむくみを改善〜|SALUSCLINIC
※参考3:健康のため水を飲もう講座|厚生労働省
※参考4:むくみ|国府クリニック
適度な運動で血行を良くする
運動することで血行が改善して、むくみの予防につながります。特に重要な点は、足の運動です。
ふくらはぎには「筋ポンプ作用」と呼ばれる、筋肉を収縮させて血液の循環を促す作用があります。10分程度のウォーキングや、空いた時間のストレッチなどを習慣化することで効果が期待できるので、定期的な運動は重要です。
以下に、簡単にできる運動をまとめました。
【むくみを改善する足の運動】
● 定期的に足上げする ● つま先立ちする ● 相撲の四股を踏む ● 足相撲する ● 足をグー・チョキ・パーに動かす ● 足の指でタオルを丸める ※参照:むくみ解消の運動|千葉県医師会 |
1日で急激に改善することはないので、習慣化して継続することが重要です。
※参考1:むくみ解消の運動|千葉県医師会
※参考2:足のむくみは、プチ運動で予防&解消しよう!|テルモ
※参考3:下半身をスッキリ! 気になるむくみ対策|沢井製薬
お風呂上がり・就寝前にマッサージする
マッサージするタイミングは、入浴後や就寝前が理想的です。リラックスしている状態で実施することで、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
マッサージする上で重要なポイントは、リンパの流れを意識することです。リンパは血管に沿って走行しており、体内の老廃物を排出する役割があります。
そのため、リンパの流れの改善はむくみにも効果的といわれています。
具体的な方法は、以下のとおりです。
【むくみを取るマッサージ】
<1.首の前面をさする> 手のひら全体で、首前面をあごから鎖骨に向かってなで下ろす。首を伸ばすように、両手で交互にさすります。 <2.フェイスラインをさする> あごから耳の下にある耳下腺リンパ節まで、こめかみまでをフェイスラインに沿って、手のひらで包み込むようにさすります。 <3.小鼻と口角から耳までさする> 口角の横、小鼻の横に4本の指を当てて、耳の前あたりに向かって、ラインを引くように指の腹でさすります。 <4.おでこをさする> おでこの真ん中に4本の指を当て、生え際に沿って円を描くようにこめかみまでさすります。 |
上記も、1回でむくみが改善するわけではないので、習慣化することが重要です。
※参考1:顔のリンパマッサージで、小顔になる!効果的なマッサージのやり方|銀座ナチュラルタイム
※参考2:リンパマッサージですっきり!顔のむくみを解消して小顔になる方法|銀座ファインケアクリニック
顔のむくみがセルフケアで改善されない場合の予防・解消法
セルフケアで解消できない場合は、1人で解決しようとせず専門家に相談してみましょう。相談先として考えられるのは以下の2つです。
- エステでフェイシャルケアを受ける
- 症状がひどく治らないときは医療機関へ
それぞれ見ていきましょう。
エステでフェイシャルケアを受ける
フェイシャルエステで施術を受ける手段も、むくみ改善の効果が期待できます。
フェイシャルエステとは、顔を中心に行うエステのことです。むくみだけではなく、乾燥やシミ、くすみなどにも効果が期待できます。
Doctor.Hのフェイシャルエステでは、針を使わずに安全に配慮した施術を受けられます。期待できる効果は以下のとおりです。
- 肌の引き締め
- トーンアップ・エイジングケア
- ハリ・うるおいの実感
カウンセリングによって、個人の肌に合わせた最適な施術が受けられます。顔のむくみが気になっている方は、Doctor.Hのフェイシャルケアをご検討ください。
フェイシャルケア|Doctor.H by Mico stella |
症状がひどく治らないときは医療機関へ
顔のむくみが治らない場合は、前述した疾患によるむくみの可能性もあります。
セルフケアでは対応が困難なため、むくみが長期的な場合や別の症状が出ている場合などは、専門の医療機関を受診しましょう。
※参考1:むくみ|国府クリニック
※参考2:3.腎臓がわるくなったときの症状|一般社団法人日本心臓学会
※参考3:血管外科|国立循環器病研究センター
※参考4:患者の皆様へ|国立循環器病研究センター
顔のむくみに関するよくある質問
最後に、顔のむくみでよくある質問を紹介します。
- ローラーでマッサージすると肌に良くないって本当?
- ダイエットしても顔だけ痩せないのはなぜ?
- 顔のむくみを解消できる食べ物は?
順番に回答していきます。
ローラーでマッサージすると肌に良くないって本当?
ローラーによるトラブルとして、摩擦刺激による炎症が考えられます。
過度な力でローラーを使用すると、肌の表面や内部を傷つけることになります。使用上の注意点を確認して、自分に合ったローラーを使用しましょう。
また、心不全や腎不全などの疾患が原因のむくみはセルフケアで改善することが困難です。
長期的に症状が治らない場合は、専門の医療機関を受診しましょう。
※参考1:美顔ローラーって危ないの? これだけは絶対にNG!というのも|LASELA
※参考2:患者の皆様へ|国立循環器病研究センター
※参考3:3.腎臓がわるくなったときの症状|一般社団法人日本心臓学会
ダイエットしても顔だけ痩せないのはなぜ?
ダイエットしても顔が痩せない理由として、主に以下が挙げられます。
- 脂肪が溜まっている
- 筋肉が衰えている
- 姿勢の悪さによって顔が歪んでいる
- 内臓の不調によって顔のむくみが生じている
普段、人と会う習慣がない場合は「表情筋」が衰えている可能性もあります。また、姿勢の悪さが顔の歪みになりむくんだ印象を与えるケースもあるでしょう。
前述したとおり、顔のむくみが「内臓疾患による病的なむくみ」の可能性も否めません。
※参考1:顔痩せにおすすめしたいマッサージや筋トレの方法とは|ボディアーチ
※参考2:小顔ローラーは効果がない?小顔になるメカニズムや使い過ぎた際の注意点|EBiS
顔のむくみを解消できる食べ物は?
顔のむくみを解消できる食べ物の特徴は、塩分が少ないものやカリウムが豊富なもの、高タンパク質なものです。具体的な食材は、主に以下のとおりです。
- 牛乳
- バナナ
- キウイ
- 鶏むね肉
- ほうれん草
- トマトジュース
- 野菜ジュース
塩分の過剰摂取は、むくみにつながります。一方で、カリウムは塩分を排出して血圧を正常に保つ栄養素です。適正な量を摂取することで、むくみ改善の効果が期待できるでしょう。
また、タンパク質は血管内で水分を保つ役割があります。栄養不足になりタンパク質が不足すると、血管内から細胞へ水分が漏れだしてむくみにつながるので注意しましょう。
※参考1:【管理栄養士が解説】顔のむくみに良い食べ物はある?塩分を抑えたい方におすすめの商品12選|EPARK
※参考2:むくみを取る食べ物には何がある? 〜たんぱく質やカリウム、ビタミンでむくみを改善〜|SALUSCLINIC
顔のむくみの原因を理解して正しく対策しよう
顔のむくみには、さまざまな原因があります。病的なむくみのケースもあるため、改善するには原因に合った適切な対応が重要です。
Doctor.Hでは、フェイシャルエステを中心に「美」に関する悩みに対応するさまざまな施術を用意しています。フェイシャルエステでは、Mico stellaの浸透技術で肌の奥へと美容液をアプローチし、むくみや美肌、小顔などに関する悩みを計画的に解決していきます。
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当社の代表は、かねてより医療・介護事業に従事しており、特許技術を保有している医療関係者や各分野の専門家とのお取組みがございました。その中で、現代人の多くが抱える肌や頭皮のお悩みをエステの力で解決したいという一心で開業に至りました。
この世からお肌のお悩みを一つでも無くし、本来あるべき美しく健康的な肌を取り戻します。